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今週の一冊 第86


今週の黎明期

(マンガの単行本化時に作者が自分で書いた解説)
「彼女はハンドメイド」
 イメージのもとは深夜映画。邦画で、なんかえらく古い映画だった。自分ではあまり好きではない。絵粗いし、ネームもすぐできたものだから。(ネームは考 え込まないとダメっス。ボクのばあい)
Hも本番やってるワケではないし・・・。ところがアンケートの結果は良いので困る・・・(汗)読者の皆さんはいったい何を求めとるのだ? うーーーーー ん。
謎の多い作品。

まついもとき『チャット式恋愛術』白夜書房 ホット ミルクコミックスシリーズ

 こないだ買ってきた『ご 奉仕大好き! メイド本〜エプロンドレスで尽くします〜』日本出版社 なぞぱらぱらとめくっておりますと、メイド系マンガの紹介 で瀬口たかひろ『えん×むす』てのが出てましたが、これを描いた瀬口氏はもともと「まついもとき」という筆名で美少女コミック界において活躍しておられま した。で、 筆者は『えん×むす』は一ページだに読んだことはないのですが、別の瀬口氏もといまついもとき氏の単行本がたまたま手元にあったので、ちょっと引用してみ ました。
 この「彼女はハンドメイド」というマンガは、表題の通りメイドさん(15歳)が家の子ども(小六)にやられそうになるお話ですが、雑誌に掲載され たのは1994年2月号だそうで、時期的にはメイドブームが勃興する直前くらいであるといえましょう。このマンガのメイドさんも、まああまり詳しい描写は ないのですが、衣裳的にも設定的にも、その後の「メイド萌え」の構成要件と思われるものの多くを欠いていることから、「メイド」が属性としてヲタク業界の 共通認識を得る以前、いわばプレ・メイド時代(なんだよそれ)の作品と規定できます。そしてその発想を得たのが、まつい氏の回想によると邦画だということ で、具体的な作品名が分からないのは残念ですが、メイドさんに関するインスピレーションを得た経緯としてはわりと珍しいケースなのではないでしょうか。 そして、作者と読者の齟齬(個人的感想では、まつい氏御自身の言う通り、この話は『チャット式恋愛術』の中では優れたものではないと思います)が、来るべ き時代を予感させているとも考えられます。
 さて、まつい氏のメジャーデビューの便乗商法なのか、この『チャット式恋愛術』は、2000年にホットミルクコミックスエクストラで著者名も瀬口たかひ ろにして復刊されています が、カラーページがモノクロになったのもさることながら、上に引用したような作者のコメントやゲスト原稿などのおまけページが一切削除されてしまっており (これじゃ『チャット式』の意味が分からんではないか)、もとの1995年版単行本の魅力を大きく減殺してしまっているのは残念です(あと「成年コミッ ク」の黄色楕円マークも削っちゃっていいのかな?)。95年版では、ゲスト原稿だけでも半ページ×9人のヴォリュームを誇っていたものでしたが、そのゲス ト原稿のトップを飾っていたのが『まほろまてぃっく』画師のぢたま某氏であり、ゲスト原稿に付けられたまつい氏によるぢたま某氏の説明は「胸ペタ少女の放 尿を描か せたら日本一のお人です」という、あまりといえばあまりな、でも全く以ってその通りな一文なのですが、ところでぢたま某氏の「デビュー作」の単行本である 『好きだけど好きだから』司書房(ティーアイネットの新装版に非ず)の奥付を見たら、あれ、『チャット式恋愛術』よりも発行は後ですね。てことはぢたま某 氏は同人時代から貧乳&放尿で有名だったんでしょうか。
 そういえば某筋から聞いた情報では、ぢたま某氏は『まほろ』の仕事が気に入っているわけではないけれど(単行本『気分^2(きぶんきぶん)』1巻のあと がきも参照)、何せ売れているもので出版社にせっつかれて、暮らしのためにやっているんだとか。まあそうですよね、こんな人に「えっちなのはいけないと思 います」などというマンガを描かせても志気は上がらないかもしれないですね。それでも読者の期待に応えて描いているぢたま某氏こそご奉仕精神の持ち主なの か…ところでまほろさんはアンドロイドだと放尿はしないのかな(実はぢたま某氏の作品は成年コミックしか持っていない筆者)。
 コミケ前なので、それっぽい(?)ことを書いてみましたが、どうも纏まりがないですね。修羅場だからか。

(2003.12.22)

追記:『チャット式恋愛術』は、1996年にコアマガジン(白夜書房から分 離)版が出ています。表紙の地の色が変わった(絵はそのまま)ほか、おまけ書下ろしのうち参考書(表題の元ネタ『チャート式』)を模した作者のコメントの ページがなぜか削除されています。その分浮いたページは、白夜書房版では一ページに二点掲載されていたゲスト原稿を一ページ一点にする(ゲスト原稿の大き さが二倍になっている)ために使われました。従って、本稿の引用部分は、白夜書房版にしか掲載されておりません。
 しかし、こんなことを確かめるために同じ成年コミックを三冊買ったのは、我ながら馬鹿としかいいようがないですな。

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